ロールとはチャットや掲示板で行うPCの言葉や行動の総称です。
「ロルを回す」「ロールを打つ」と表現されます。
ロールプレイングゲーム(RPG)のロールと同じです。
某ドラゴン●エストは「勇者」の役割を「演じ」ながら進めるゲームです。
PBCでは某ドラゴンク●ストを「賢者」の役割を「演じ」る人や「武道家」の役割を「演じ」る人など、それぞれに好きな役割を同じ舞台で「演じ」ます。
遊びというより、ちょっと変わったコミュニケーションと言った方がしっくりくるかもしれません。
ロールを構成するものは台詞、行動描写、心理描写、情景描写に分かれます。
<例>
やっと辿り着いたな。(額の汗を右手の甲で拭って笑う。ここまで来るのに長い時間を要した分嬉しかった。丘の上には陽が降り注ぎ、そよ風が草を静かに揺らしている。)
↓ 色分けします
やっと辿り着いたな。(額の汗を右手の甲で拭って笑う。ここまで来るのに長い時間を要した分嬉しかった。丘の上には陽が降り注ぎ、そよ風が草を静かに揺らしている。)
PCが口から発する言葉そのものです。
どんな場面で、誰に向けて、素敵な言葉を使うのでしょう。
もしくは口汚く罵るのでしょうか。
はたまた激しく言い争うのでしょうか。
ただただ垂れ流す独り言もあるのでしょう。
括弧内で表現します。
PCの動きを表す為の描写です。
どんな風に、何をしているのか、思うまま表現してください。
時に繊細に、時に激しく、用意された舞台を動き回るのです。
括弧内で表現します。
PCの心の内を表す為の描写です。
サイトによって禁止されていたり推奨されていたりまちまちです。
禁止でなければ思うまま表現して良いでしょう。
感情の機微を事細かに描写するのか、ちょっとだけよぉんとチラ見せするのか、好みは様々です。
しかし注意する事があります。
心理は行動などで表に出ていない限りは、相手PCには伝わりません。
もちろんPLはロールを読むので心理状況を汲み取る事が出来ますが、PCには見えていない一面になるのです。この為、反応のしようがなく、場合によっては対応に困る事があります。
括弧内で表現します。
PCがいる場所の状況や情景を表す為の描写です。
サイトによって禁止されていたり推奨されていたりまちまちです。
禁止でなければ思うまま表現して良いでしょう。
文字だけでどんな風景を想像させるのか、どれほどの雰囲気を醸せるのか
腕の見せ所かもしれません。もちろん好みは様々です。
「4W1H」というのを聞いた事はないでしょうか。
いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、どうした(How)、の事で他者に伝える為の文章を作る上で意識すると良いとされているものです。
ロールにももちろん応用出来ます。しかし、いつ、というのはチャットをしているその時ですから、別の時間を指定しない限りは必要ありません。
どこで、というのも余程動き回るシーンではない限り必要がないでしょう。
大抵はチャット毎に場所が細かく設定されています。
何を、どうした、のかはとても重要になります。
(笑)や(泣)など非常に短い単語、文字のみで描写されたものを豆ロル、短レスと呼びます。
短文を指定、推奨しているサイトでは問題なく受け入れられる場合もありますが、一種のスラングとして認識されている場合もあります。
参加中のサイトではどのように扱われているかを確認してから使用した方が良いでしょう。
どうしても判断がつかない場合は管理人に問い合わせる事をオススメします。
一回のレスの中で複数の行動、状況が存在する事をパラレルレス、パラレスと呼びます。
他者とのやりとりを重ねる内にしばしばパラレルレスになる事があります。
複数人でのやりとりの場合は仕方ない部分もあるでしょう。
<例>
A > (擦り寄ってきた野良猫に気付いてしゃがみ、喉元を撫でてやり)お、久しぶりじゃないか。(現れたBに手を振りながら駆け寄って肩を叩き)お前パンの欠片とか食う?(ポケットからパンの袋を取り出して野良猫に与える)
あまりにも状況が乖離してしまうとリアリティを損ねてしまったり、描写の対象が伝わり難くなったりする為、適度に切り上げて行動を絞る事が望ましいのですが、「話をスルーしてしまう」という意識から難しいと感じる場合があります。
また、自分はなんとも思っていなくても相手側にはレス蹴りとして受け取られてしまい、失礼ではないかと言われてしまう場合があります。
あまりに不自然な話題の打ち切り方だったり、自分の話だけを行う為に切り上げられたり、という状況で無い限りはあまり気にしないのが良いでしょう。
逆に相手側から失礼だと怒られてしまった場合はリアリティを損ねる恐れや間延びした印象になると判断した事を伝えると良いでしょう。
小説のように第三者の目線で書かれるものを小説ロル、小説描写と呼ぶ場合があります。
ロールとはなりきる事とされている為、PC目線ではない描写はしばしば嫌がられる事があります。
また、行動、心理、情景に含まれず、補足説明として書かれるものも小説ロルと言って良いでしょう。
<例>
(男はやっとの思いで丘の上に辿り着いた。強い日差しが一帯を照らしつけている。それは彼の身体も例外ではなく、汗が額から流れ落ちて顔を伝う。湿り気を右手の甲で拭い、男は笑った。)やっと辿り着いたな。(そよ風が足元の草むらと、男の頬をなでた。)
大人数でのロールの場合は、第三者目線で書いた方が状況や位置関係を伝え易くなります。
「〜した」と終止形で書かれるものを終止形ロルと呼ぶ場合があります。
確定ロルの一種だとされたり、過去形で書かれてしまうと現在の状況があやふやになってしまうという考えから、控えるべきと考える人がいたりします。
これは遊んできたサイトによって感覚がかなり変わる為、一概にどうと言えるものではありません。
禁止と明記している場所はほとんどありませんが、「使う事」が主流ではない為、避けられがちです。